2013年3月12日、尾道市内海造船瀬戸田工場で行われた本格的な新造船の進水式に列席することが出来た。
津軽海峡フェリーの親会社である、リベラグループ山本社主の計らいで、八戸⇔苫小牧航路に投入される新造フェリー「Silver Eight(シルバーエイト)」の進水式である。
進水式の方法としては、ドックへの注水による進水式と進水台をすべり船尾から海中へ滑り込む滑り込み式があるが、今回は滑り込み式。子供のころから進水式といえば滑り込みしか知らなかったが、生後60年、実際に見られるのは初めて、おそらく最後になるだろう。
進水式に合わせて、造船所周辺の瀬戸田の皆さんが風船を手に集まってくる。
支綱のカットは女性の仕事だ。斧で支綱をカット、シャンパンがバルバス・バウで弾ける。進水台をすべり艫から滑り込み、少し右へカーブしながら海に静かに浮かんだ。
今後、どのくらい長くどれだけの車と人を運ぶのだろうか。船出は晴れがましいが、造船に携わった多くの皆さんにとっては進水の瞬間不安もよぎることだろう。
子供の社会人初日を迎える親の心境である。
いつまでも、健康で頑張れ! Silver Eight!