野火アヘアヘアー

春の野辺 いたるところで野火の煙が上がる。のどかな中に春のウキウキ感も伴う素敵な風景だ。がしかし、注意すべきは火の用心。家内のウメと野火のコントロールを誤り、夫婦で火傷をして入院した物語。

皆さん気を付けましょうね。

野焼きの土手で すれ違うのは

妻のもんぺと 野良着の僕さ

丁度火をつけた 傾斜を過ぎたとこで

ああ土手の草 燃えている

 

振り向くたびに 煙たいけれど

藁の火の粉を 背中に受けた

消して帰れない 肥えたごも焦げた匂い

嗚呼 消火諦めかがんで逃げる

 

髪なしでは火の粉舐められて

皮膚を傷めてしまう

 

丸井のブーツで足蒸れて

大根足の脛蒸れて

肩、腕、肘は火傷して

まだ痛みとれない 早くいかなくちゃ

帰宅と共にあの道筋の角の医者

 

朝の痛みが 癒えた後でも

夕方少し 痛みは戻る

当分帰れない 病室の中の二人

嗚呼 お互いに気付いてる

 

煮ても焼いても 僕は食えない

ただそれなのに 火傷したのさ

蒸れて歩けない 包帯はいつもキツイ

嗚呼 気を紛らせに舐めてるキャンディー

 

長引くほど金もかかるから

なるべく言わない「痛い」

 

詰所の間でカッコつけて

裏の踊り場で泣きぬれて

バーバー美容でカットしてまで

無理振りをした

聞きに行かなくちゃ

家内のウメと明日の昼間に帰りたい

 

丸井のブーツで足蒸れて

大根足の脛蒸れて

肩、腕、肘は火傷して

まだ痛み取れない 早くいかなくっちゃ

帰宅と共にあの道筋の角の医者

だから明日の昼間に帰りたい

Oh・・・・・

 

北海道男(きたみ みちお)作